『イエス』と言わない母。

結婚祝いに薔薇を貰ってピースする母ポジティブシンキング
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母が突然、私に言った。

「あんた、最近忙しくしてるけど、大丈夫か?」

 

私は、『忙しくしている気が無かった』ので、

なんのことかと問い返した。

 

「ダイソンの掃除機買ったり、ロボット掃除機買ったり……」

 

夏にダイソンの掃除機を買って、

その二カ月後ぐらいにロボット掃除機を買った。

二カ月で二つのものを買っただけだよ?

 

しかも『買った』から『便利になった』んだから

『買ったことで私の手間は減った』から

『楽になった』んだ。

 

それでも『母にとって』は『忙しい』と思うことだったんだ。

『イエス』と絶対に言わない母。

母は何を聞いても、絶対に『はい』と言わない。  

 

しかも『イヤ』も言わない。

 

ただ『黙ってる』のが『ノー』という日本人らしさはある。  

 

でも、何に対しても『ハイ』と言わないから

喋るのが億劫になったことが何度もある。  

 

説明しても『わからない』じゃなく『イヤ』だからノーを言う。  

 

母が機嫌よく『買ってきたパン』を食べているから

「それおいしい?」って聞いても

『おいしい』って言わないんだよね。  

 

誕生日に花屋に連れて言って

「なんでもかってあげるから」といっても

『これ』って言わない。  

 

母の好きなものは『花』しかないので

切り花を上げると『すぐ枯れるのに』って言うから

プレゼントするのがイヤになって何も買わなくなった。    

 

ただ、こっちの家に引っ越してきて

母の機嫌は、目に見えて良くなった。  

 

一か月程した時に

母が言ったんだ。

 

「なんか、久しぶりに笑った気がする」って。  

 

私が泣きそうになったわ。    

 

大阪の家では、母は『ゴミ製造機』だったので

  • またいらんもの増やして!
  • 庭の植木鉢減らしてよ!

と、とにかく私から攻撃されてた。  

 

冷風機を買って、

邪魔だから使わない、と階段の魔窟に置いてたら

二年後ぐらいにまた冷風機を買ったの!  

 

温厚な父でも、さすがに怒ったねww  

 

通販番組で通販はしないんだけど

コープの通販で買っちゃうんだよ。    

 

 

食材も山ほど買ってくるから凄い量の廃棄が出てる。

食べ物を捨てるのは金を捨てるのと同じだとなぜ理解しないんだ!

って、何度も説明したけど母の心には届いてない。

 

どうやったら母の心に届くのかと、あの手この手で説明したんたけど

まだ解決策を見付けてない。  

 

180リットルの冷蔵庫なんて、

老人二人、と私の食生活で

一杯にしたらいけない、ってことが分からないんだな。  

 

 

母は私と一緒で『隙間恐怖症』みたいなのがあるっぽくて

『冷蔵庫が一杯』でないといけないみたい。  

 

それと『冷蔵庫にあるものでナニカを作る』ってことができないのね。  

『作りたいもの』のために『新たに買ってくる』んだよ。

冷蔵庫が一杯なのに!!!  

 

一日に一個しか納豆食べないのに、

毎日スーパーに行ってる時でも三個セットを買ってくるの。  

わかる?  

納豆が30個ぐらい冷蔵庫の中で積み上がってるんだよ。  

 

買い物に行くときに、冷蔵庫の中身をチェックしてないんだよ。

 

私が毎日ナッツを食べてるからって ナッツの袋を三つ買ってくるの。  

 

一袋で一月持つのに三カ月分。

油が回ってまずくなる、とか考えないのね。

毎日買いものにいけるのに!    

 

私が実家に帰ったとき、

冷蔵庫はすでにその状態だった。  

 

そこから『買うな』って言い続けて三年

ようやく、買う量が減ってきたけど

『買うな』って言わなくなったらまた増えた。  

 

なので、スーパーについていって

買うものに口を出すようになった。  

 

そのころゔらやく『買うもの』を母がメモするようになったんだ。

前はメモせずに買いに行ってた。  

 

そして今でも、『メモ以外のもの』を『安い』という理由で買おうとする。

安くても、使わなくて廃棄するなら、それは高いんだよ。

 

母は『食べる量』を考えずに料理をする人なんだ。  

 

ご飯を炊いているのに

パンとサツマイモとトウモロコシを買ってきて

全部茹でて、テーブルに載せるの。  

 

だから、食事でおなか一杯になってるのに

おやつに、トウモロコシ(一人一本)と

サツマイモが数本並ぶんだよ。  

 

おやつにな!!    

 

 

これが太らずにいられるか?

食材廃棄せずにいられるか?  

 

なんでそんな考えナシに買ってきて 考えナシに料理するねん!!

 

って、マジでイライラした。

 

『食事』って『毎日』のことやん?  

毎日イライラしてたんだよ、私が。

 

だから、ずっと『母に攻撃しつづけた』の。  

 

『こっちに引っ越してきた』ら、

周りは自然ばかりで、ゆっくり散歩できて

窓を開けたらマイナスイオンがドーッと入ってきて。  

 

ああ、私は『コンクリートに疲れてたんだな』ってことを実感した。  

 

そこで思ったんだよ。

 

なぜ母の『無駄遣い』にイライラするのか?

食品ロスってのはあるけど

『無駄金を使う』部分が大きいと思う。

 

なら、『私がその分稼げばいいやん』。

そう『思えた』んだよね。

 

趣味に一年で100万円ぐらい、使う人いるやん?

車を趣味にしたらそんなどころじゃないやん?

 

母も『買い物をすることでストレス発散』してるなら

それは『趣味にかかった金額』として計上すればいいやん。

 

 

それで、『私が落ち着いて』イライラしなくなったから

『母に攻撃』することがなくなったのと

周り中、緑であることに『母も落ち着いた』から

『笑えるようになった』んだ。  

 

朝、一緒に散歩してると毎朝母が言ったんだよ。

周り中緑って凄いねぇ♪(ふわふわ笑ってる)」って。

 

母も、都会に疲れてたんだな。  

 

まだ、無駄買いは続いてるけど。  

 

そして、結婚記念日に父が薔薇の花束を持ってきた時。

母は、満面の笑顔でカメラに向かってピースしてくれた。  

 

写真を取られるのも嫌いだったんだ。

者を送られるのも嫌いだったんだ。

 

でも、『嫌い』だったんじゃなく

『受け取る余裕が無かった』だけなんだな、って

今はわかった。

 

 

 

 

切り花があんなに嫌いだった人なのに。  

 

丁寧にドライフラワーにして、

逆さに吊ったまま数か月あったけど

くたびれて捨ててたw  

 

『残しておきたい』からドライフラワーにはするけど

それから『飾る』ということをしないから、

ゴミになってしまった。  

 

次はドライフラワーを飾ることを学ぼうな、母。  

 

『変化』を嫌う母。

私は昔から、『したいことがあったらすぐやる』ので

母から「あんたは昔から騒がしかった」って言われてたけど

『やることが早い』ってことも含まれてたんだ。  

 

それに気付いたのは、引っ越した年の秋。  

母が突然、私に言った。

「あんた、最近忙しくしてるけど、大丈夫か?」

 

私は、『忙しくしている気が無かった』ので、

なんのことかと問い返した。  

 

「ダイソンの掃除機買ったり、ロボット掃除機買ったり……」

「ダイソン買ってから、ロボット掃除機買ったのは二カ月経ってるよ?」

「でも……せわしないやんか」

 

えーーーーーーー???????  

 

しかも、ロボット買ったのも二カ月前だよ?  

 

ロボットにボクチャンって名前つけて愛でてたやん!

それでもそんなこと言うの??  

 

 

ロボット掃除機を買って『掃除が楽になった』ことで

『手間が減った』ことは

『母の認知することではない』んだな。    

 

ただ『二カ月で数万円のものを二つも買った』ことが

母にとっては『大変なこと』なんだ。  

 

こういうのは完全に主観なので

他人にはわからない。  

 

母にとっては『何も買わず』に『今が続く』ことが幸せなんだ。

  • そのために、毎日掃除機をかけることが続いたとしても
  • 掃除機をかけるのが面倒だから、家が汚くなったとしても

『買わない』ことのほうが『楽』なんだ。  

 

もちろん、

ロボット掃除機を買った今は『ボクチャン』と名前をつけて

愛でている。  

 

ただ、私が『ロボット掃除機を買おう』ということで

何度説明しても『まだ早い』って首を縦には振らなかった。  

 

『ロボット掃除機』を『買おうと私が思った』のも、フォロワーさんから

「それだけ広かったらロボットあった方が絶対楽ですよ!

 ダイソンより床が綺麗になりますよ」

そう教えてもらったから。  

 

教えてくれたあなた、ありがとうっ!

本当に楽だわ!

家族全員感謝してます!  

 

ロボットいなかったら、今、この家は凄く汚くなってる。  

 

私がダイソンで掃除してたけど、ソファーの下とかまでは

毎日やらないもん。    

 

『運動がわりに掃除してた』から、『掃除をする』自体は

かまわなかったんだけど、

『綺麗にするため』に掃除をしていたわけではないので

『隅々まではやってなかった』んだ。

 

『掃除をする習慣をつけるため』に

『まず』

『軽い掃除』をやってただけだから。

 

『ちょっと大変な掃除』は一切してなかったんだよ。

いやになって『掃除をする習慣がつかない』のが

一番いやだったから。

 

 

ロボット掃除機のおかげで、

ダイソンより綺麗になったので、満足。  

 

 

そもそも、ダイソンを買ったのも母が掃除嫌いだからなんだよ。  

掃除が嫌いだから掃除機にお金をかけないのね。

安い掃除機だから吸い込まないの!  

『掃除する手間』をかけても『綺麗にならない』んだよ!!!  

「何この掃除機!」って私がキレたら、

母が三千円で買ってきたものだとか。  

使えるかーっ!!!ノ`⌒´)ノ ┫:・'.::・┻┻:・'.::・  

母が私よりさらに掃除が嫌いなのだと、その時ようやく気付いた。    

家が綺麗とか汚いとか、母にとってはどうでもいいんだ。

 

だからちらかしてもなんとも思わなくて

そのことで私や父がイライラしてることもどうでもよかったんだ。  

そんなことに付き合ってられるか!
私の幸せが台無しになるわ!

そういう理由で、ダイソンのカタ落ちを買った。

そしたら、掃除が快適!  

私も掃除が嫌いだと思ったけど

『適切な道具』を使ったら、やるんだな!

それがわかった。  

吸い込まない掃除機で掃除してたから

やっても綺麗にならないからしなかっただけなんだ。

道具には金を使おう!

 

実際、この家に引っ越してから掃除は全部私がやってた。  

そして、ロボット掃除機を買ったんだ。  

そのせいでダイソンは『階段専用掃除機』になってしまったけどw

ダイソン買う前にロボット買いたかったなーww  

階段ぐらいなら、手箒で下に落としてロボットに吸わせればよかったんだよ。

今、ダイソンは、『短いノズル』でしか使ってない。    

とにかく

『ロボットが掃除できるように床にものをおかないで』

そう言えるようになったから、

格段に母がちらかす確率は減った。   減ったというか、 『ここに置いたら掃除できないから動かすよ』って私が移動させるから。      

母は『変化がイヤ』だから、

私が『これをしたい』と言うと、母は必ず『ダメ』という。  

つまりは、変化させたいときに母の意見を聞く意味はない、ということ。   暴論かもしれないけど、

『理由もなくノーを言う人』に意見を聞く必要はない。  

これがわかったので、母扱いは楽になった。

  • 『やることの説明』はする。
  • でも、『理解』はどうでもいいし
  • 判断は仰がない。

これだけで、家の中のことが驚くほど片づいていく。  

『庭』のことに関しては、口を出さないけど。    

庭はもう畑ですよ。

この夏、キュウリが100本位とれてあげまくったおじさんに

「キリギリスになるわ!」って言われたw  

私も毎日三本食べてたよ。  

もうキュウリは終わったので、別のものが植わってる。

まとめ。

いまだに母は『イエス』とは言わないけど、

反対はしなくなった。  

反対しても私がやっちゃったからなんだろうけど。  

ここ一年で『私が母のため』にしたことが

全部本当に『母のため』だったことをちゃんと理解してくれたらしい。  

『イエスを言わない人』には

  • 説明だけして
  • 決定権を持たせない。

これでうまくいく。  

やるけどいい?

そう質問してはいけない。

『判断を仰ぐ』と『ノー』というから。

  • 絶対にイエスという。
  • 絶対にノーという。

こういう人に『判断を仰ぐ』必要はない。  

『説明責任』だけ果たせばいいんだ。

こんなふうにやるよ。

そう、『決定事項の通達』で済ますのがイライラしないコツ。    

母に育てられて半世紀。

ようやく、一つ、母を理解しました。   【この記事を書いた日 2021/08/15 9:25 】  

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