【怪談】車でナビを使っているときに怪談をしてはいけない理由。

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刀剣乱舞にはまっていたとき

同じく、私がトウラブにはめたちさろうと

奈良の薬師寺に毎年行っていた。

 

なぜなら、『日本刀の大倶利伽羅』が

その日だけ公開展示されていたから!

 

三回目に行ったとき

もう慣れてるからとか思いながらも

ナビを使って走ってた。

 

でも、慣れていたからか、大阪を走って居るときに、曲がり角を見過ごした。

 

そこで、内容は忘れたけど、ちょっとした幽霊話をしてたんだ。

そのあと、ナビの通り走ってたら

なぜか起伏が多くなってきた。

 

薬師寺は平地のど真ん中だし

過去二回行ったときも、山越えはなかった筈。

 

ただ、今回は一つ道を間違えたとので

『前と別の道を案内されてるんだろう』って

二人とも思ってたんだ。

 

女二人で車に乗ってると

ベラベラ喋ってるから、

多少遠回りになっても何も気にしてなかった。

 

 

『山の中の町』ってあるやん?

完全に切り開かれてるから『森の中』ではないんだけど

起伏がやたら多い。

そう言うところを走り出したんだ。

 

 

さすがに、なんか変だ、とは思ったんだけど

遠回りになったらなったで

薬師寺周りで待つ時間が減るだけなので

気にしてなかった。

 

 

ただ、なんか、時間がかかりすぎだと

二人ともおかしいと思い出したとき

思いっきり『山道』に突っ込んだ。

 

森の中の道。

 

これは違う。

さすがにメッチャ違う!

 

 

でも、ナビはこっちを指している!

ちさろうが喋らなくなってきた。

 

「いつUターンする?」

そう話しだした。

 

ち「次に開けたところがあったらUターンしよう」

すれ違う車もない。

道幅は狭い。

 

けっこう標高が高くなってきたときに、それはおこった。

ナビ『道なりにまっすぐ●●メートル。目的地です』

 

私「え? ココ、全然目的地と違うよ?」

薬師寺なんて、こんな所にないよ?

同じ名前のお寺がこの山にあるってこと??

 

同名のお寺がある可能性はあるので

最初にナビを入れたときに間違えたのかと

二人で納得しかけたとき。

 

ナビ『目的地周辺です、案内を終了します』

ナビが停まったから、ちさろうも車を止めた。

 

右は切り開かれた見上げるような崖で急な右カーブ。

その向こうに左カーブの先が見えるけど、脇道はない。

ナビに映っている地図も、私の見た周囲と一緒。

 

『山の中』を指してる。

 

近くに横道はなく、もちろんお寺もない。

 

 

かなり背中に体重が乗るぐらいの上り坂。

 

フロントガラスから見える左は

工事の資材を置いているような砂利の広場。

 

 

その奥に……

 

助手席の窓から真横を見たら、

砂利の広場の奥に、切り開いた崖を背にして

お墓が8基ぐらい、ずらっと並んでた!!

 

お墓の前の広場を資材置き場にするなよ!!!

咄嗟に思ったw

 

もう一度確認したら消えてるんじゃないかと思ったけど

あった。

三度確認してもあった。

 

私「そこにお墓が!」

二人しかいないのに一瞬、阿鼻叫喚になったww

 

 

ちさろう「『呼ばれた』んや! 幽霊話なんかしたから!」

「山に入ってから、そんな気がしてたんよなぁ……」

だから、ちさろうは喋らなくなっていたらしい。

 

ナビを一端消して

奈良の薬師寺に設定し直し

広場でUターンした。

 

山を下って薬師寺に、今度は無事到着した。

それでも全然開場前。

 

 

薬師寺まで大阪から二時間。

それに半時間余裕を持たせて出発したはず。

 

明らかに、走ってた時間が多い!

 

今思い返せば私はずっと『夕暮れ』だと思ってた。

『山の町』に入ったあたりで『夕日っぽかった』んだよ。

 

『お墓を見たとき』は完全に『夕日だった』筈なんだ。

もうすぐ夜になるのに

こんな山道で迷ったらいやだなぁ、って思ってたんだよ。

 

でも、『朝の10時』ごろに薬師寺についたんだ。

 

 

 

あれが何処だったのか、結局、そのあと調べなかったんだよね。

というか、調べようがなかった。

 

ガラケーの時代だから、

googlefitが場所をメモしてくれるとかなかった。

 

ナビはだって、『あそこが薬師寺』だと言ったんだからw

目的地にそこは残ってなかった。

 

 

車でナビを使っているときに、怪談をしてはいけません。

 

 

【この記事を書いた日 2022/05/11 7:08 】

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