母は料理上手の買い物ヘタ。

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母は料理が美味い。

 

子供の欲目ではなく、美味い。

どれぐらい美味いかというと

焚き出しに行ったら、私の母の鍋だけ先になくなる。

料理の講師を頼まれる。

そんなレベル。

 

母の料理がおいしいというのは

人生でかなり大きな幸せだと、実感している。

 

ただ、母は『料理はおいしい』けど

『食材の選定』がまずい。

 

母だけで買い物にいくと、不要なものを『安かったから』と買ってくる。

そして、冷蔵庫の中で腐って捨てる。

 

もしくは、

捨てないから、食べられないもので冷蔵庫がいっぱいになって

『もっと大きい冷蔵庫がほしい』とか言い出す。

 

私が買い物についていって

『今日ナニ作るの?』と聞いて『肉じゃが』と言われるとする。

母が手にとったものに対して

「それ、肉じゃがに使うの?」

と聞くと、「使わない」と戻す。

 

「トウモロコシなんで買うの?」

「おいしそうだから」

「今日ご飯炊いてる?」

「炊いてるよ」

「じゃあ、今日トウモロコシ食べられないよね?」

「……そうだね」

戻す。

 

 

それでようやく、買う量が大幅に減った。

 

以前は、手にとったものを全部籠に入れてたんだよ。

そりゃもう、すごい量を買ってきてた。

うちら、家族三人だ、って分かってる?

 

180リットルの冷蔵庫がいっぱいっておかしいよ?

って話し。

 

母は多分『冷蔵庫をいっぱいにしたい』んだと思う。

 

私が『隙間嫌悪症』の気があるのは、母の遺伝だろう。

 

 

本当に、ただ『何となく』買い物してたんだよ。

六十年以上も!

 

本当にね、食事量が並大抵じゃなかったんだよ。

 

「おいしそうだから」買ってくるの。

「ナニに使うのか」を考えずに。

 

だから「苺腐りそうだから食べてー」ってなる。

新鮮な内に食べさせてくださいよ。

 

昨日なんて、桃とパイナップルと、

スイカとフルーツポンチが出たからね。

 

一つ一つはおいしいけど

食事トータルの食品とかは考えてない。

 

私が好きだからって、クリスマスに

スープが二つ出てきたこともある。

 

好きでもスープは一つでいい。

 

桃とかリンゴも『一人一個』の量で出てくる。

で、おかずもフライパンいっぱい作る。

そりゃ太るよ!

 

ご飯も炊いてるのに、トウモロコシを蒸かすとか

ご飯があるのに、お芋を蒸かすとか

「あるから作らないと」で出してくる。

 

そしてその量がもちろん

  • トウモロコシは一人一本。
  • 芋は、『鍋いっぱい』(一食で食べきらない量)

 

そして「作ったんだから食べて」って言う。

 

子供の頃は

「少し残すのは猫分けっていって、いやがられるねんで」と言われ

とにかく「出されたものは全部食べろ」という教育を受けた。

 

三人しかいないところに四人分作っておいてそれである。

太って当然。

 

多めに買うから多めに出すのに、全部食べろって言うの。

「買うな」って話なんだよね。

 

それを話したら

「それは食事で虐待されてるんじゃないの?」って言われて

まさかそれは無いだろうと思ったけど

とにかく『いつも』『おなかいっぱい』で『苦しかった』んだよ。

 

虐待は故意にしない場合もあるだろうから

する気はないと信じたいけど

実際、私は子供の頃、食事するたびつらかった。

 

しかもおいしいから、食べられちゃうんだよね。

 

十年ぐらい前から『三年計画』で

買う量を減らしてもらうように働きかけた。

 

いったん減ったけど、私がいわなくなったらまた増えた。

 

今度は『食べない』ようにした。

おいしいものがあるのに『食べない』のはストレスだったw

でも、『食べすぎて苦しい』のがつらいので

食べないようにしてる。

 

すると、食事量が減るかと思ったら

『捨てる』という対策だけで、量が変わらなかった。

 

『食べ物を捨てるって、お金を捨ててると一緒なんだよ?』

と言い続けて、少し減ったけど、言わないと増える。

 

結局

買い物に私がついていって、

「それナニに使うの?」と一つ一つ聞いてようやく

買う量が減った。

 

散歩変わりだからいいけど

『生協で買う分』にはそれができないので

やっぱり過剰だったけど

最近生協で買わないようになった。

 

ようやく

  • そんなに食べない。
  • そんなに食材必要ない。

ってことがうすうす理解できてきたみたい。

 

そうだ、大きなフライパンを使ってるからだ。

小さなフライパンて作ってもらえばいいんだ!

 

母は考えずに料理をしてるから

『器いっぱい』作るのね。

 

だから買い物でも多分『籠いっぱい』『買いたい』から

ああなってたんだろう。

 

カレーも、大きな鍋でいっぱい作る。

カレーはいいよ?

他の煮物とかもカレーと同じ量作るのよ。

 

こないだカレーをフリーザーパックに入れて凍らせてたけど

「溶かしたカレー」なんて私、食べたことが無い。

 

いつ溶かして使ってたんだろう?

 

私は一日一食だけど

私がいないときに母は夜にたまにナニカ食べてるから

その時に食べてるのかな。

 

 

とにかく、冷蔵庫をいっぱいにしたい母のために

私がたまに、『99パーセントカカオタブレット一キロ』とか買って

冷蔵庫を占有しているw

 

「冷蔵庫がいっぱいになる!」

って母がいやがるけど

「わざと冷蔵庫をいっぱいにしてるんだよ」って話し。

 

この冷蔵庫がいっぱいになる量は、食べられないの!

食べたら糖尿病になる量なの!

 

 

『隙間恐怖症』とかの『恐怖症』は

心理的なものだから

母が実感して『治そう』と思わない限り治らない。

 

今度はそっちでトライしていこう。

 

私だって、高所恐怖症とか

強迫観念とか

いろいろ治してきたんだよ。

 

『片づけられない』ってのも、十年前よりマシになった。

だって、お風呂上がりに床で寝ころがることが余裕でできる状態を

すでに六年以上続けてる。

 

前は床が見えなかったからね。

 

うん、十年前よりマシになってる。

 

 

母は料理上手の買い物ヘタ。

でした。

 

 

 

 

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